コマンド構文解説-ワールドの設定をいじる!その1/difficulty, /gamerule-
投稿日:2021/06/19
最終更新日:2021/07/17
どうも、ユキミ大福です。
今回はMinecraft統合版のコマンドである『 /difficulty 』及び『 /gamerule 』について解説をしていきます。
ここで解説するコマンド等は、解説する注意事項等をよく読み、個人でより詳しく調べた上で、個人の責任において使用して下さい。コマンド等の使用によって如何なる損害が発生しても、筆者であり当ブログの管理者でもあるわたくしユキミ大福は一切の責任を負いかねますので、ご了承下さい。
今回のコマンドは?
今回ご紹介するコマンドは『 /difficulty (ディフィカルティ)』と『 /gamerule (ゲームルール)』です。/difficulty は、ワールドの難易度を変更するというもので、/gamerule は、ワールドの設定を変更するというものです。まずは /difficulty の構文から見てみましょう。
/difficulty のコマンド構文
/difficulty <難易度(int/string)>
- <難易度(int/string)>:必須
ワールドのデフォルト難易度をint型で指定するか文字で指定する。入力できる値は以下の通り。
・peaceful ( p or 0 ):ピースフル
・easy ( e or 1 ):イージー
・normal ( n or 2 ):ノーマル
・hard ( h or 3 ):ハード
/difficulty の失敗条件
- 構文が適切でない(スペルミス等)。
/difficulty の成功条件
- 上記の失敗条件を満たしていない場合。
/difficulty の実行例
例1)
コマンド:/difficulty peaceful
実行結果:ワールドのデフォルトゲームモードをピースフルにする。
例2)
コマンド:/difficulty e
実行結果:ワールドのデフォルトゲームモードをイージーにする。
例3)
コマンド:/difficulty 3
実行結果:ワールドのデフォルトゲームモードをハードにする。
/difficulty の詳細解説
/difficulty の概要
/difficulty はワールドのデフォルトゲームモードを変更するコマンドです。ここで設定したゲームモードは、パーソナルゲームモードが「デフォルト」のプレイヤーのゲームモードとして使用されます。パーソナルゲームモードの変更方法については ↓ の記事を参照して下さい。
/difficulty の実行結果等々
コマンドの実行結果は「コマンドの成功・エラー」のどちらかになります。
失敗した場合には…を書きたかったのですが、このコマンドはまず失敗しないと思います。
コマンドブロックが保持・出力する結果は「コマンドの実行に成功したか(True or False)」のみです。成功した場合、RSコンパレーターを用いてRS動力を取り出すと必ず1になります。
/difficulty の強み・使い道
ゲーム制作においては、設定画面を開かずにデフォルトゲームモードを変更する場合に使用しています。ただ、プレイヤーのゲームモードをゲーム内で弄りたい場合には、/gamemode で直接弄ってしまった方が楽なので、ゲームに直接このコマンドを使用することは、自分の場合はあまりありません。
/difficulty の弱み・弱点
このコマンドにこれといった弱点は存在しませんが、強いて言うならこのコマンドで設定したゲームモードは、パーソナルゲームモードが「デフォルト」のプレイヤーにしか適用されないことです。パーソナルゲームモードの方でゲームモードを変更する人も多いので、この点には気を付けましょう。
続いて、/gamerule の構文を見てみましょう。
/gamerule のコマンド構文
/gamerule <ゲームルール> <値(bool/int)>
- <ゲームルール>:省略可
設定を変更または確認したいゲームルールを文字で指定する。設定できるゲームルールとその名前は下の方で解説する。省略して実行すると、大半のゲームルールの現在の設定値を実行結果として返す。 - <値(bool/int)>:省略可
ゲームルールの設定値をint型の数値かBool型( True or False )で指定する。省略して実行すると、指定したゲームルールの現在の設定値を実行結果として返す。
/gamerule の失敗条件
- 構文が適切でない(スペルミス等)。
- 値をint型で指定するゲームルールでは、指定する値がそのゲームルールが定める範囲内でなければならない。
/gamerule の成功条件
- 上記の失敗条件を満たしていない場合。
/gamerule の実行例
例1)
コマンド:/gamerule commandblockoutput true
実行結果:「commandblockoutput(コマンドブロックの実行結果表示)」をONにする。
例2)
コマンド:/gamerule sendcommandfeedback false
実行結果:「sendcommandfeedback(コマンド実行による影響の結果表示)」をOFFにする。
例3)
コマンド:/gamerule randomtickspeed
実行結果:「randomtickspeed(ランダムティック速度)」の現在の値を実行結果として返す。
例4)
コマンド:/gamerule
実行結果:全てのゲームルールの現在の値を実行結果として返す。
/gamerule の詳細解説
/gamerule の概要
/gamerule はワールドの様々な設定を変更するコマンドです。値を省略して実行すれば、現在の値を確認することもできます。一部のゲームルールは、ワールドの設定から設定可能なものもあります。設定できるゲームルールは以下の通りです。
表記)
- (ゲームルール名) ( ゲームルール名英文分解 ):
(ゲームルール名カタカナ発音)
ゲーム設定 :(ゲーム設定内該当項目名)
値型 :(bool or int)
デフォルト値:(ゲームルールのデフォルトの値)
説明 :
(ゲームルールの詳細説明)。
ver.1.17.10時点のゲームルールのリスト
- commandblockoutput ( command block output ):
コマンドブロック アウトプット
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
コマンドブロックからの実行結果の返答の有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - commandblocksenabled ( command blocks enabled ):
コマンドブロックス イナーブルド
ゲーム設定 :コマンドブロックが有効
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
ワールド内のコマンドブロックを使用できるようにするかを設定する。
True で使用可能、False で使用不可能。 - dodaylightcycle ( do daylight cycle ):
ドゥ デイライト サイクル
ゲーム設定 :昼夜サイクル有
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
昼夜サイクルの有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - doentitydrops ( do entity drops ):
ドゥ エンティティ ドロップス
ゲーム設定 :エンティティのアイテム ドロップ
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
エンティティ(Mob・防具立て・プレイヤーを除く)からのアイテムドロップの有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - dofiretick ( do fire tick ):
ドゥ ファイア ティック
ゲーム設定 :火の延焼
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
火の延焼と自然消火の有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - doimmediaterespawn ( do immediate respawn ):
ドゥ イミーディエイティ リスポーン
ゲーム設定 :即時リスポーン
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:False
説明 :
死亡時に即座にリスポーンするかを設定する。
True で即座にリスポーンし、False でしない。 - doinsomnia ( do insomnia ):
ドゥ インゾムニア
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
3日間以上ベッドで寝なかった場合にファントムがスポーンするかを設定する。
True でスポーンし、False でしない。 - domobloot ( do mob loot ):
ドゥ モブ ルート
ゲーム設定 :モブのアイテム ドロップ
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
Mobからのアイテム・経験値ドロップの有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - domobspawning ( do mob spawning ):
ドゥ モブ スポーニング
ゲーム設定 :モブのスポーン
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
Mobのスポーンの有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - dotiledrops ( do tile drops ):
ドゥ タイル ドロップス
ゲーム設定 :タイルからのドロップ
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
ブロック(防具立て含む)破壊時のアイテムドロップの有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - doweathercycle ( do weather cycle ):
ドゥ ウェザー サイクル
ゲーム設定 :天候の変化
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
天候の変化の有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - drowningdamage ( drowning damage ):
ドラウニング ダメージ
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
溺れた際のダメージの有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - falldamage ( fall damage ):
フォール ダメージ
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
高所から落下した際のダメージの有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - firedamage ( fire damage ):
ファイア ダメージ
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
炎上した際のダメージの有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - freezedamage ( freeze damage ):
フリーズ ダメージ
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
凍えた際のダメージの有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - functioncommandlimit ( function command limit ):
ファンクション コマンド リミット
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :int ( 0以上、10,000以下 )
デフォルト値:10,000
説明 :
/function で実行する関数内のコマンドの数の上限を設定する。 - keepinventory ( keep inventory ):
キープ インベントリ
ゲーム設定 :持ち物の保持
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:False
説明 :
死亡時にアイテムを保持するかを設定する。
True で保持、False で保持せずバラ撒く。 - maxcommandchainlength ( max command chain length ):
マックス コマンド チェーン レングス
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :int ( 0以上、2,147,483,647以下 )
デフォルト値:65,535
説明 :
コマンドブロックのチェーン数の上限を設定する。 - mobgriefing ( mob griefing ):
モブ グリーフィング
ゲーム設定 :モブによる妨害(?)
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
Mobがブロックの破壊・変更をするかどうか及びアイテムを拾うかを設定する。
True で行い、False で行わない。 - naturalregeneration ( natural regeneration ):
ナチュラル リジェネレーション
ゲーム設定 :自然再生
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
プレイヤーの体力の自然回復の有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - pvp ( PvP ):
ピー ブイ ピー
ゲーム設定 :味方へのダメージ
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
プレイヤーからプレイヤーへのダメージの有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - randomtickspeed ( random tick speed ):
ランダム ティック スピード
ゲーム設定 :ランダムなティック速度
値型 :int ( 0以上、4,096以下 )
デフォルト値:1
説明 :
ランダムティック速度(草の伝搬や作物の成長スピード)を設定する。 - sendcommandfeedback ( send command feedback ):
センド コマンド フィードバック
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
コマンドの実行結果の表示の有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - showcoordinates ( show coordinates ):
ショウ コーディネイツ
ゲーム設定 :座標を表示
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:False
説明 :
座標の表示の有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - showdeathmessages ( show death messages ):
ショウ デス メッセージズ
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
死亡時のログの表示の有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - showtags ( show tags ):
ショウ タグス
ゲーム設定 :(該当無し)
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
アイテムタグの表示の有無を設定する。
True で有り、False で無し。 - spawnradius ( spawn radius ):
スポーン ラディウス
ゲーム設定 :リスポーン範囲
値型 :int ( 0以上、128以下 )
デフォルト値:5
説明 :
初期リスポーン地点範囲の半径を設定する。 - tntexplodes ( TNT explodes ):
ティーエヌティー エクスプローズ
ゲーム設定 :TNT 火薬の爆発
値型 :bool ( True or False )
デフォルト値:True
説明 :
TNTの着火・爆発の有無を設定する。
True で有り、False で無し。
/gamerule の実行結果等々
コマンドの実行結果は「コマンドの成功・失敗・エラー」のどちらかになります。
失敗した場合には「入力した値が大きすぎる(小さすぎる)」または「入力した値が無効なもの」と返って来ます。
コマンドブロックが保持・出力する結果は「コマンドの実行に成功したか(True or False)」のみです。成功した場合、RSコンパレーターを用いてRS動力を取り出すと必ず1になります。
/gamerule の強み・使い道
ゲーム制作においては、もっぱらそのゲームに最適なゲームルールを設定するのに使用します。ゲームとゲームルールによってはゲーム起動時に設定を変更し、終了時に元の値に戻す、等の運用も考えられます。
/gamerule の弱み・弱点
このコマンドで設定したゲームルールをデフォルトの値に戻すためには、デフォルトの値を覚えておかなければなりません。要するに、リセットが存在しないわけですので気を付けましょう。
今回ご紹介した2つのコマンドは、ゲーム設定からも弄れる部分もありますが、そうでない部分も存在しました。どちらにせよ、コマンドブロックからコマンドを実行することでワールドの設定を自動的に変更できるという点がゲーム制作においては重要なため、覚えておきましょう。
今回のまとめ
- 『 /difficulty 』はデフォルトゲームモードを変更するコマンド!
- 『 /gamerule 』はワールドの各設定を変更するコマンド!
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